滋賀県老人クラブ連合会会長 西 澤 基 治
会員の皆様には、令和7年の新春を、すこやかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
日頃は、それぞれの地域において、同世代の仲間とともに、健康づくりやお互いを気遣い助け合う活動、また、安全で美しいまちづくりや地域の文化、伝統を次の世代に伝える活動などに積極的にお取り組みいただき感謝申し上げます。
さて、近年、「人生100年時代」という言葉を頻繁に見聞きするようになりましたが、その言葉の背景には、年々平均寿命が延びて百歳まで生きることが特別なことではなく、自身の可能性として少し意識するようになってきた状況と、長くなった人生をいかにして健康で楽しく有意義に生きていくのかといった課題があるように思います。
ところで、私たちの滋賀県は全国的に指折りの長寿県で他府県に比べて健康の質が高いと言われています。喫煙する人や塩分の摂取が少ないこともあって、全国的に重大疾病にかかる割合が低く、一人当たりの年間の医療費も全国で二番目クラスの少なさです。また、ボランティア活動、スポーツ、趣味などに取り組む人の割合も高く、全般的に元気な県民が多いと言われます。私たち老人クラブの活動は、まさに健康で元気に活躍できる高齢者を目指したものであり、その意味でも、長寿県実現に果たしてきた役割は少なくないと思います。しかし、健康づくりや生きがいづくり、孤立の防止、地域社会への貢献など、老人クラブの大切さはよくわかっていても、現状を維持することにご苦労いただいているのが実情ではないかと思います。
高齢者同士が分かち合い、高め合い、支え合うことがますます大切になる長寿社会において、仲間が集う老人クラブはなくてはならないものです。引き続き、仲間の輪を広げる活動をはじめ、元気で魅力のある老人クラブづくりに努めなければならないと考えています。会員の皆様のご協力、ご活躍をお願い申し上げます。
最後になりましたが、皆様のますますのご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。